日盲社協全体で取り組んでいる事業のご紹介です。日盲社協では視覚障害者更生相談および助成事業を行っており、次の二つの施設を運営と検定試験を開催しています。
東京視覚障害者生活支援センターは、障害者総合支援法における機能訓練と就労移行支援を実施している、視覚に障害のある方向けの通所型多機能事業所です。「機能訓練」は定員25名で、日常生活上、身に付けておいた方が良い単独歩行や点字、パソコン、さらには調理や裁縫といった技術を習得していただくことを目標としています。「就労移行支援」は定員15名で、今後、一般就労を考えている方を対象に、パソコンやビジネスマナー等を身に付けていただくことを目標としています。ご利用には、障害福祉サービス受給者証が必要です。ご利用をご希望される方や、説明を詳しく聞いてみたいという方は、まずはお気軽に東京視覚障害者生活支援センターへお問い合わせください。
機能訓練
就労移行支援
盲人ホーム 杉光園では、視覚障がいを持つ有資格者によるマッサージ・はりの施術サービスをご提供いたしております。通常、資格取得後、多くの視覚障がい者は独立したり、一般店舗などに就職しますが、初めての接客や施術に緊張したり不安をお持ちの方も大変多くいらっしゃるため、杉光園では視覚障がい者のための実践の場・スキルアップの場としての環境を整えています。資格取得後まずはしっかりと接客や施術の基礎に慣れ、自信を持ってプロの施術者としてサービスのご提供が行えるよう、将来を見据えた就業サポート業務を行っております。実際に就労経験がある方もスキルアップを目指し、技術の研鑽に努めております。
接客対応
スキルアップ
自立支援
日盲社協では、厚生労働省認定「日盲社協社内検定試験(点字技能師)」を実施しております。 点字技能師の資格を取得された方は、視覚障害者施設・団体や専門学校等の講師として活躍できます。点訳・点字校正・点字指導をはじめ、点字サインの監修にも求められる資格で、2016年の「障害者差別解消法」施行に伴い、これからますます重要性が増していく資格です。 試験実施の目的は、点字の普及と資料や出版物の品質向上です。点字技能師の数が増えることで、視覚障害者が多くの資料や出版物、情報をより簡単に入手できるようになります。これにより視覚障害者と健常者の間の情報格差を解消し全ての人が平等に情報にアクセスできる社会の実現に貢献します。
点字技術普及
情報入手機会是正
【試験科目及び試験内容】
試験科目は、学科試験と実技試験(点字化技能試験・校正技能試験)の2科目です。 墨字使用者は、墨字問題文を点字化し、点字使用者は、墨字問題文を音声化したもの(一般CD)を聞いて点字化します。