日盲社協通信 平成27年(2015年)11月号(通巻71号)

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日盲社協通信 平成27年(2015年)11月号(通巻71号)
編集人:福山博   発行人:高橋秀治
発行所:社会福祉法人 日本盲人社会福祉施設協議会(日盲社協)
National Council of the Agencies of the Welfare for the Blind (NCAWB)
http://www.ncawb.org/

*各みだしの前の行に「++」の記号がありますので、検索機能などでみだしを探す時にご活用ください。

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もくじ
人々と共に生きた近藤義親さん 理事長 高橋秀治
桜を見る会に参加して 常務理事 舛尾政美
お待ちしています! 会議や旅行の同行援護依頼なら日盲社協レッツゴー事業所
 常務理事・事務局長 高橋秀夫
この秋におもうこと 常務理事 長岡雄一
(特集)第63回全国盲人福祉施設大会
(誌上慶祝会)田中徹二さん、点毎文化賞受賞おめでとうございます
 視覚障害者支援総合センター 理事長 高橋實
 茂木愛子氏「藍綬褒章」を受章 理事長 高橋秀治
第8回太陽福祉文化賞
平成27年度点字指導員講習会報告 点字指導員研修委員会委員長 大澤剛
第6回情報機器等の支援者講習会報告 情報機器等研修委員会委員長 山田智直
聖明福祉協会創立60周年記念式典 理事長 高橋秀治
本間一夫先生の生誕百年記念講演会と祝賀会に参加して
  視覚障害者支援総合センター 理事長 高橋實
ネパール地震被災者支援報告会
杉山和一資料館ついに着工
<新会員施設紹介>一般財団法人 全国盲導犬協会
<新会員施設紹介>株式会社ブライユ
日盲社協事務局だより
編集後記

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人々と共に生きた近藤義親さん
理事長 高橋秀治
 突然の知らせであった。9月30日朝、通勤電車の中で携帯電話が鳴り、「近藤義親の息子です。今朝5時過ぎに父が亡くなりました」と伝えられ、私は絶句した。
 日本盲人福祉委員会(日盲委)の事務局長だった近藤さんとは、視覚障害者選挙情報支援プロジェクトでご一緒することが多かった。しかし、9月25日鉄道弘済会の第45回記念朗読録音奉仕者感謝の集いで同席したのが最後となった。その帰り道、いつもより口数が少なく「疲れている」とは思ったが、視覚障害者の文化と最先端技術の展示会「サイトワールド」が近いので、その準備に追われているからだと思った。
 選挙プロジェクトは国政選挙前に点字表記の統一化をはかるため参加施設を集めて東京・大阪で「研修会」を開いている。
 近藤さんが「これは当然、総務省の後援を得ているよね」と言ったので、「それはない」と答えると、「いいことなのに、それはおかしい」と腰を上げた。
 それ以来、総務省に出向いては、研修会の後援名義を出してほしいと陳情した。担当課は難色を示したが、視覚障害関係の仕事に入る前は、点字ディスプレイなどを製作するケージーエス(株)で営業部長の要職にあった近藤さんは、苦もなく受けとめて、とうとう研修会に「総務省後援」という金看板を出すことに成功した。
 彼はよく人の話を聞き、自分の言いたいことは丁寧に説明し、その中から共通点を見いだしてことを運ぶ術を心得ており、穏やかな中にきちんと筋を通す人だった。
 10月1日の通夜で、「私はこの事態をまだ信じられません」と田中信明神父は切り出した。近藤さんは学生時代からカトリック渋谷教会で信徒の世話をしており、神父はその頃からの仲間だったのだ。そして、彼の働きぶりを紹介しながら、「私たちの教会は生きるものと死者をつなぐ役割をも果している。彼は天国で、地上の私たちを救ってくださるように、神に願っている。だから永遠の別れではない」と強調した。
 通夜の式のフィナーレである参列者の献花が終わるまで45分かかり、400名が別れを惜しんだ。
 2日の葬儀ミサ・告別式には200余名が集まった。田中神父は説教で近藤さんが会社退職後、視覚障害者の世界に入って活動したと晩年の働きを語った。「この10年間、視覚障害者支援総合センター、日盲委と転身したが、どこにいてもみんな仲間うちのような関係にあり、目の不自由な人を少しでも自由に解放したい思いは一貫していた。そして、近藤さんは暖かく仕事に向かい、歯切れのよい人情家だった」とその仕事ぶりを讃えた。
 葬儀参列者に、喪主で長男の直義さん・千恵子夫人の連名で、「皆様のご厚情に支えられ恵みに満ちた生涯を送り平安のうちに帰天いたしました」というカードが配布された。人々と共に生き、温かく、前向きで、満ち足りた、素晴らしい挨拶だった。

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桜を見る会に参加して
常務理事 舛尾政美
 3月3日、安倍総理から案内状が届いた。それには4月18日新宿御苑で「桜を見る会を開催する」とあった。
 4月17日午前11時、私たち夫婦とヘルパーは、盲人協会をタクシーで出発、1時間後北九州空港に到着。
 午後1時過ぎ飛行機は離陸して雨風の悪天候の中、途中強く揺られたものの午後2時半過ぎ羽田空港に無事到着。モノレール、そして電車を乗り継いで午後4時過ぎ、宿舎のプリンスホテルに到着した。
 18日午前6時半、私たち一行は全日空ホテル前に着いた。そこにはすでに山口県からの参加者約800名が集まっていた。6時45分、15台のバスに分乗して7時15分出発、15分後新宿門に到着した。
 私たちは新宿御苑内をしばらく歩くと、広場では写真撮影の準備が始まり、15グループに分かれ、さらにAとBにまとまって安倍総理の到着を待った。
 午前8時過ぎ安倍総理が到着して写真の撮影が始まった。私たちは3番目のAの組の中ほどで撮影の順番を待っていたが突然「舛尾さん、もっと前にどうぞ」と安倍総理に声をかけられて、ヘルパーと一緒に一番前の中央に進んで撮影に参加した。
 撮影が終わると参加者は升酒用の升を受け取って、思い思いに庭の散策を開始した。
 庭のあちこちにテントがあってそれぞれのテントには食台と椅子が用意してあり、弁当や飲み物や菓子などが用意してあり、参加者が自由に食べ歩き、飲み歩きできるようになっていた。
 私たちはまず最初のテントでタケノコ弁当を、次のテントではチマキを、さらに次のテントでは升酒をお願いした。まさに食べ歩き、飲み歩きである。
 空は昨日の雨が嘘のようにカラリと晴れて、まさに絶好の花見日和。
 400年前に植えられたという二抱えも三抱えもある里桜の一種、「関山」というしだれ桜が低く垂れて、私の両手に余るほどで、指先に花の命が直接伝わってくるのを感じるひとときであった。
 私たちが散策に夢中になっていると、遠くで「式典が始まりますよ」と声がした。
 声がする方へ移動すると、そこにはすでに安倍総理をはじめ林農林水産大臣や山谷拉致問題担当大臣などの顔が揃っていた。
 「この度の桜を見る会には全国から約1万5,000名が集まり、これまでの最高であります」と安倍総理は挨拶の中で言われた。 私は参加できて本当に良かったとこの時心から思った。
 10時半予定通り花見会は終わった。
 私たちは入って来た道を歩いて新宿門へ向かい帰りを急いだ。
 羽田空港から北九州空港へ、さらにタクシーで午後6時過ぎ無事に帰宅した。
 桜を見る会は好天に恵まれ私に大きな感動を残して、思い出の1ページを飾る素晴らしい1日となった。

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お待ちしています! 会議や旅行の同行援護依頼なら日盲社協レッツゴー事業所
常務理事・事務局長 高橋秀夫
 例えば、岐阜から東京にいらっしゃる場合、ご自宅から駅までは、岐阜の事業所でガイドヘルパーの同行援護を依頼します。次にJR岐阜駅で「東京まで誘導の案内」を依頼。名古屋駅で迎えの駅員に新幹線乗車口まで案内して貰います。新幹線自由席の場合は、「1号車東京方面に向かって前方か、2号車東京方面に向かって後方の席をお願いします」と言えば、トイレ・化粧室が近くて便利です。
 では、到着までの2時間40分間、音楽や読書でお楽しみください。
東京駅では、駅員が「八重洲中央乗り換え口」まで誘導してくれます。そこに日盲社協レッツゴー事業所のガイドヘルパーが待機しており、皆様に声を掛けさせていただきます。
 そこからは計画にそって同行しますので、ガイドヘルパーの交通費が発生します。昼食代は、ガイドヘルパーの支払いが1,000円を超過した場合のみ、超過した差額をお支払いください。東京駅構内には、美味しい「おむすび」の専門店もあります。お帰りにお土産を購入する場合は、事前にお知らせください。
 宿泊をする場合は、ホテルまで案内します。室内の設備・朝食会場、その他ホテル常設のコインランドリー、自動販売機等を利用する場合も同行します。最後に簡単な打ち合わせを行い終了です。
 翌日は、ご指定の時間にホテルロビーでお待ちします。チェックアウトの手続き、不用品などを宅配便で発送をする場合は、時間に余裕をもってご指示ください。立地条件によりますが、ホテルから駅までは徒歩15分程度の時間を要します。
 この同行援護を利用すると、ガイドヘルパーの岐阜駅から東京駅までの交通費と、宿泊費の支出がありませんので格安です。
 また、観光目的でゆっくり過ごしたい方には、日盲社協レッツゴー事業所のホームページに東京の見どころが掲載してあるので、ご自身で計画を立ててみてははいかがでしょうか。
 以下は、取材・自館製作の広報誌でレッツゴー事業所をご案内いただいた施設のご紹介です(10月末日現在)。
 点字毎日、東京ヘレン・ケラー協会点字出版所、すこやか食生活協会、都城市点字図書館、日本福祉放送、宮城県視覚障害者センター、神奈川県ライトセンター、名古屋盲人情報文化センター点字出版部、三重県視覚障害者支援センター、京都ライトハウス情報ステーション、沖縄点字図書館、岡山県視覚障害者協会、鹿児島県視聴覚障害情報センター、釧路市点字図書館、アメディア、桜雲会、エスケービー、全国盲導犬施設連合会、山形県立点字図書館、上野点字図書館。パンフレットを置いていただいた施設は日本点字図書館、東京都視覚障害者生活支援センター。ありがとうございました。
◆日盲社協レッツゴー事業所◆
TEL:03-6240-1714
http://www.lets-go.or.jp

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この秋におもうこと
常務理事 長岡雄一
 極端な気候が続いても、確実に季節は進み、秋まっただ中の昨今です。
 ただ、今年の秋は常に心がざわざわした秋です。原因は、はっきりしています。
 一番目は、情報や歩行訓練に関する三団体の申し入れの今後への関心や関わり。二番目は、6月の大会でもテーマの一つとなった、医療と福祉の連携の問題の進展。そして、三番目は東京都視覚障害者生活支援センターの民間移譲に関する動き。
 これらは、それぞれが独立している問題でありながら、相互に影響を与え合っていることは明白な事実です。特に、民間移譲においては、利用者の確保は非常に重要な課題であり、それを解決していく上で、医療との関係は、この上なく重要かつ必要なことです。
 今は、どちらかと言うと、福祉サイドより医療サイドからの働きかけの方が強いように思えますが、それにどういう形で応えていけるのか。大げさに言えば、視覚障害のリハビリテーションに携わる関係者にとっては、岐路になっているとも言えるように思います。
さらに、地域から孤立した形での事業所運営はあり得ず、地域における視覚障害者への福祉の充実、特に移動の問題を解決する手段の一つとしての歩行訓練士の配置は、同行援護の充実と合わせ、視覚障害当事者のニーズを掘り起こす一助になると考えられます。
 また、訓練士の配置の問題は当然のこととして、施設・事業所の職員の配置基準とも関係してきます。機能訓練における6対1という配置基準が、いかに視覚障害関係では厳しい数字であるかということは、論を待たないことだと考えています。そうなると、さらに問題は拡大し、報酬単価の問題にも辿り着きます。
 そして、この問題は当センターの民営化の問題とも密接に関連してくることになります。
センターの民間移譲については、この秋、いよいよ手続きが開始されました。『日盲社協通信』のこの号が発行される頃は、書類作成の最終段階か、すでに提出し終わっているかのどちらかだと思います。
 ここ数年、センター内では民間移譲された場合のサービス提供のあり方や、利用者の獲得方法についての議論に多くの時間を割いてきました。そして、この過程で、日盲社協関係者のみならず、医療、福祉、教育等多くの方の知己を得、さまざまなアイディアなどの提案などで、多くの力をお貸しいただいたことは、センターの運営に多大な影響をもたらしてくれるものと信じています。
 議論の時期はすでに終わりに近づき、待っているのは、実行に移すことのみです。
(東京都視覚障害者生活支援センター所長)

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(特集)
――第63回全国盲人福祉施設大会――
 日盲社協第63回全国盲人福祉施設大会が、福島県点字図書館を主管施設として、6月25・26の両日、全国から関係者約200名を集めて、JR福島駅西口正面にあるホテル「ザ・セレクトン福島」で開催された。
 初日の25日に開会式と研修会、それに各事業部会(5部会)、交流会を行い、翌26日には講演、ボランティア懇親会、式典等を行った。
 初日には、主管施設である福島県点字図書館中村雅彦館長の進行により、避難生活をおくる女性視覚障害当事者2名による体験談を交えて、福島県視覚障がい者福祉協会阿曽幸夫会長を講師に「震災後の現状とこれから」と題した研修会が行われた。
 阿曽会長は、避難生活を続けている約20名の会員に、仮設住宅などで孤独にならないよう支援を続けているが、風化が進んでいるので、「福島を忘れないでください」と全国からの参加者に呼びかけた。
 そして、「隣近所の友達を大切にし自分を守って欲しい。見えない者は一人では逃げられず手を借りなくてはならない」と述べ、普段から視覚障害者であることを地域社会の人々に分かってもらっておくことが大事だと強調した。
 続いて、国立障害者リハビリテーションセンター病院の仲泊聡第二診療部長による「眼科医と視覚障害者のつながり」と題した講演が行われた。
 その要旨は次の通りである。
 「眼科を受診する者は患者であって、視覚障害者ではない」と、眼科医も患者もそう思ってきた。しかし、どうしても治療できない患者が現実にはおり、そういう人々に、「たとえ見えなくたって何とかなる」という情報や、視覚障害者支援の専門家がどこにいるとか、なにをできるのかが周知されていない。しかも、現在の視覚障害者支援は、福祉サービスに軸足を置いているので、市町村ごとにそのスタンスが異なる。
 視覚障害者数はここ40年ほど大きな変化はなく約30万人といわれている。しかし、肢体不自由者は40年前と比較して倍増している。それは肢体不自由へのリハビリは1960年代に完全に医療サービスに取り込まれ、当事者が患者であるときに障害者として発見されるようになったからだ。
 従来、視覚障害者を主として支援してきた盲学校や歩行訓練や生活訓練、自立訓練を行う福祉施設の機能が十分で、医療サービスに依存せずとも支援が行われてきた。
 そして眼科医は、障害者の発見に無関心であり続け、その結果が視覚障害者と肢体不自由者との数の乖離を生んだのである。
 かつて隆盛を極めた盲学校は、1959年をピークにその在籍生徒数を減じると共に重複障害の割合が増えてきた。一方、福祉施設もこの30年の間に利用者数が減少し、高齢者の割合が急激に増えてきている。 これらを改善するためには支援機会を増やすことが必須で、そのためには医療機関と福祉機関の連携が重要である。
 視覚障害者は、情報障害者であるため、現状の申請主義による行政システムはそぐわない。そこで、従来の医療・教育・福祉・支援機関同士の並列的な連携とは異なり、調整役が交通整理をするシステムで、眼科や行政の窓口に調整役への連絡先を含むパンフレットを置くことにより周知する「スマートサイト」という手法がある。
 また、ネット上で18歳以上の視覚障害者にどのような種類の支援が必要か判定する「ファーストステップ」というソフト
(https://www.udb.jp/visionR_test/)の活用を図るとか、眼科にいる患者を患者のまま福祉施設のサービスに触れさせるなどの方法もある。
 そのためには、窓口の一本化が必要で、その有力候補として、各地の点字図書館も考えられるというものであった。
 式典では、例年どおりボランティア・永年勤続職員表彰が行われた。そして視覚障害者でも容易に操作でき、放射線の測定値を音声で読み上げる線量計を開発・製作した福島県安達郡大玉村の株式会社三和製作所(斎藤雄一郎社長)が、援護功労者として表彰され、注目を浴びた。

  アピール
 日本盲人社会福祉施設協議会は1953年(昭和28年)、「盲人文化の向上と盲人福祉の達成」を目的に結成され、以来60余年の間、時代と環境と当事者ニーズを踏まえた事業の発展と国の施策への提言など視覚障害者福祉に寄与してきました。
 平成12年の社会福祉法の制定に始まる社会福祉基礎構造改革から15年、度重なる法改正と事業再編に対応して来ましたが、障害者権利条約批准に係わる国内法整備も「障害者差別解消法」の平成28年施行で落ち着きつつあります。しかしながら今まさに、社会福祉法人の在り方をめぐりその抜本的な改革論議が「公益性・非営利性の徹底」、「国民への説明責任」、「地域社会への貢献」の3つの視点から進められているところです。これは社会福祉法人の今現在の状態を問い直す厳しいものです。
 イコールフッティングの考えの下、株式会社等の異業種の福祉事業への参入が活発化する中、自らが社会福祉法人としての存在意義をあらためて見つけなおし、私たちだからこそできる理念やサービス、事業を開拓し社会に説得力ある発信をしていかねばなりません。それは遠く日盲社協創設時と発展継承してきた先人たちの熱い思いに通じるものです。
 日盲社協の各事業においても、「選挙のお知らせ」の選挙公報への格上げと選挙権行使に際しての合理的配慮、視覚障害者の社会進出と社会参加を情報面で支える点字製版機・印刷機への金額補助、視覚障害者のIT環境を支援するための情報機器・ソフトウェア購入費補助と視覚障害者情報提供施設へのIT支援員の配置、特定録音物等郵便物無料制度の要件緩和、盲導犬(補助犬)育成100%公的支援化、視覚障害者の重要な移動手段である同行援護サービスの利用要件緩和、就労移行支援事業における定着支援サービスの報酬化(個別給付化)、養護盲老人ホームの措置費増額と入所要件の緩和、グループホームにおいては、65歳以上であってもすべての障害者が入所対象となるようさらなる要件の改善、日常生活用具及び情報機器等の行政からの広報・周知などを求めています。
 さらに、地域における安心安全な包括的福祉サービス提供システム構築の観点から、医療から福祉へのシームレスなサービス提供態勢構築のためのネットワーク強化、災害時における情報共有と緊急避難態勢、安心できる被災後の生活を担保する支援を創造していかねばなりません。
 社会福祉法人改革という逆風の中、各施設の連携を強化し、求められる使命に力強く応え、新しいサービスを造り、発信していくことを復興の地「福島」で宣言します。
平成27年6月26日
第63回全国盲人福祉施設大会
社会福祉法人日本盲人社会福祉施設協議会

  大会決議
 1.選挙公報は、国民の基本的人権である参政権行使のための重要な情報源であり、「公職選挙法」では国政等の選挙で発行が義務づけられています。視覚障害者等のために発行される点字版・音声版の「選挙のお知らせ」も、選挙公報として発行が義務づけられることを強く要望します。
 また、「選挙のお知らせ」が有権者に届けられていなかったり、投票所においては、秘密保持の問題事例や盲ろう者等視聴覚障害者が適切な支援がないために選挙権が行使できなかったりしています。都道府県の選挙管理委員会に対し、こうした事例が改善されるよう指導強化を切に要望します。
 1.点字出版所は視覚障害関係事業の中で最も古い歴史があり、視覚障害者の社会進出と社会参加を支えて来ました。主な事業である点字教科書・点字図書・点字版選挙公報・各種広報誌の安定供給には、点字製版機や印刷機を常に万全の状態に維持する必要があります。そのため、点字製版・印刷機の新規購入や保守管理等の費用について補助されることを強く要望します。
 1.急速に進むデジタル・ネットワーク社会に視覚障害者等が取り残されないため、マルチメディアデイジー等デジタルコンテンツの利用・活用に対応する機器と、視覚障害者のIT環境構築を支援するための指導用情報機器並びに関係ソフトウェア等の購入費の補助を要望する。また、「点字図書館の職員の配置の基準」に「IT支援員の配置」を明記することを要望します。
 1.視覚障害者情報提供施設等に認められている発受指定施設・団体による特定録音物等郵便物の郵送無料扱いに関して、墨字印刷物を読むことが困難な視覚障害者等に対するアクセシブルな電子書籍等あらゆる形態での郵送が無料となるよう制度化を強く要望します。
 1.盲導犬(補助犬)育成については、都道府県地域生活支援事業の任意事業に位置づけられており、2013年度・2014年度の2年間に育成された279頭中155頭と公的支援は55.6%です。これを100%受けられるよう制度の見直しを要望します。
 1.通所、通勤、通学利用においても適正なアセスメントとサービス利用計画の下、同行援護サービスが利用できるよう要件の見直しを要望します。
 1.安定的、継続的な就労のため、就労移行支援事業における在職者利用制限の緩和と就職後の定着支援の報酬化(個別給付化)を要望します。
 1. 養護盲老人ホーム並びに盲人を入所対象とする救護施設等に交付される措置費は、消費税増税に伴う増額をされるよう要望します。
 1. 養護盲老人ホームに入所する際の、入所希望者の経済要件を緩和されるよう要望します。
 1.平成26年4月からグループホームの一元化に伴い、65歳以上であっても、それ以前に障害者手帳取得者あるいは障害基礎年金等受給者も対象となるなど、一部入所要件が緩和されたものの、すべての障害者が入所対象となるよう、さらなる入所要件の改善を要望します。
 1. 独立行政法人福祉医療機構におかれては、養護盲老人ホームの居室の全室を個室化させる為の改築の場合は、融資の返済条件は完全無利子とされるよう要望します。
 1.情報障害者ともいわれる視覚障害者が最低限の健康で文化的生活が送れるよう、日常生活用具及び情報機器等の用具を役所から情報発信してもらえる事を要望します。
 1.東日本大震災で被災した視覚障害者を支援するため、応急仮設住宅の生活環境の改善及び復興公営住宅への入居促進、長期化する原発事故避難者の精神的苦痛の解消を図るとともに、大規模災害に備えて要援護者の避難支援計画の整備や福祉避難所の設置を要望します。
平成27年6月26日
第63回全国盲人福祉施設大会
社会福祉法人日本盲人社会福祉施設協議会

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誌上慶祝会
田中徹二さん、点毎文化賞受賞おめでとうございます
社会福祉法人視覚障害者支援総合センター 理事長 高橋 實
 田中徹二さん、第52回点字毎日文化賞受賞、心からお喜び申し上げます。
 『点字毎日』(点毎)紙上で田中さんは「驚きだったですね。今後のさらなる活躍が期待される人が選ばれるものと考えていたので、対象になるとは思っていませんでした」と述べていますが、田中さんには、これからも日本点字図書館(日点)のためだけでなく日本盲界の躍進に幅広く活躍してもらいたいという思いが込められているのです。それに、『不可能を可能に 点字の世界を駆けぬける』(岩波新書)を出版されるなどして、世間の評価もさることながら、日点には大小の差こそあれ私たちの汗の結晶が注ぎ込まれていることを忘れないでいただきたいものです。
 時代の趨勢に私はついて行かれませんが、田中さんは創設者の本間先生が期待された以上に、IT機器の目覚ましい進歩に遅れることなく取り組んでいることはさすがと敬意を表します。
 ただ、視覚障害者の生活文字である「点字の世界を駆けぬける」のではなく、立ち止まって日点らしさを心してください。
 いみじくも家内が、あなたの本を一読して曰く「田中さんとあなたは、宇宙船とトロッコね」と痛いところを突かれました。
 たしかに私は1980年代、新しがりやでアメリカの大きな「バーサブレイル」を持ち歩き、大失敗をしてからは、KGSのポケットメモも宝物で、今もパーキンスタイプライターと点字器で書いては破りを繰り返しています。
 田中さんとは3つ違いですが、進学は同じ1954年です。田中さんを知ったのは田中さんが光明寮に入られてからで、お父さんからは生き方で、お母さんからは結婚問題で相談を受けた記憶はありますが、田中さん本人と会ったのは私が点毎に入った1960年以降だったと思います。
 私が感心したのは、田中さんが失明後、なんの抵抗もなく私も尊敬する目黒さんから点字の手ほどきを受け、私が不登校3年半も反発した理療の道に進みながら、夜間に転部・転科し、いずれでも卒業証書をとるという、現実を受け止める優れた感覚が今に至っているのだろうと思います。
 1961年文月会を立ち上げてからは、田中さんとも親しくなり、本間先生と3名で田中さんの病院勤めから都への転出などについても話していたように思います。
 文月会では、いわゆる運動には関わりませんでしたが、出版ではなくてはならない田中さんでした。啓発と資金作りで売れる単行本を出そうという時は、田中さんは先頭を切って企画や編集を受け持ってくれました。その代表作は『点字表記辞典』で、1981年の初版以来、今日も好評です。
 また、継続が危ぶまれている『視覚障害』の企画や編集もその最たるもので、「良書は文月会から」というキャッチフレーズを根付かせたのも田中さんでした。
 ただ、1980年代後半、私がセンター構想の中に点字出版を組み入れた時は、後ろ盾があってのことでしょうが、「東京に波風を立てるのは困る。大阪に戻れ」という田中さんらの意見と対立し、本間一夫会長が板挟みになり、会長を辞されたことは残念至極でした。田中さん、これからもこの世界の活性化で努力してください。

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茂木愛子氏「藍綬褒章」を受章
理事長 高橋 秀治
 本会加盟施設の埼玉県深谷市にある特別養護老人ホーム「むさし愛光園」の施設長・茂木愛子氏が、平成27年春の「藍綬褒章」を受章されました。
 この褒章は、会社経営、各種団体での活動等を通じて、産業の振興、社会福祉の増進等に優れた業績を挙げた方を顕彰する日本の栄典の一つです。
 愛子氏は、夫君で全盲の社会事業家・茂木幹央先生が、安定した国家公務員の職を捨て、ふる里埼玉県に初の盲老人施設を設立する夢を実現するため、目の代わりとなり、献身的に仕えました。
 社会福祉法人日本失明者協会を組織し理事長となって養護老人ホームひとみ園設立事業に邁進する茂木幹央先生を、愛子氏は家族を守りながら助け、昭和54年についに自治体や団体等の協力を得て、ひとみ園は完成をみます。
 その後も茂木夫妻の尽力により、日本失明者協会は次々に事業を意欲的に拡大します。
 その過程で、愛子氏は特別養護老人ホーム「むさし愛光園」施設長となり、「多年特別養護老人ホームの長として、周到綿密よく職務を遂行したこと」と「藍綬褒章」の功績概要にあるとおり、単なる介助者・協力者の枠を越えて、運営にも直接タッチして、法人の事業拡大と入所された視覚障害高齢者の幸福実現に尽くした努力が高い評価を受け、見事に輝きました。
 大先輩の栄誉、まことにおめでとうございます。

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第8回太陽福祉文化賞
 太陽福祉文化賞は、特定非営利活動法人全国盲老人福祉施設連絡協議会(全盲老連・本間昭雄理事長)が、創立40周年を記念して、視覚・聴覚障害者の福祉向上のため尽力された個人や団体を顕彰するために太陽福祉グループの協力を得て創設したもので、今回で第8回目となります。
 選考委員会(寺尾徹委員長:全社協常務理事)は、4月28日に東京・グランドヒル市ヶ谷において開かれ、慎重に審査されました。
 贈呈式は6月9日、仙台市のホテルJALシティ仙台において開催された全盲老連の総会において行われ、全国の盲老人ホームから参加した施設長100名から大きな拍手が送られました。
 次に、表彰された方々の功績を感謝を込めて紹介いたします。

  1 福祉功労賞 1名
 西岡時彦氏 社会福祉法人伊賀市社会事業協会理事長(受賞時)
 伊賀市社会事業協会は、日盲社協に加盟する上野点字図書館、梨ノ木園、伊賀市盲人ホームをはじめとする多くの児童・老人・障害者福祉施設と医療施設を経営する民間事業体である。
 西岡氏は、この多種多様な施設の機能と専門性の強化充実を図るため、とくに職員の資質向上に尽力された。

  2 実践貢献賞 1団体、2名
 (1)壷友会 菅村公志氏 慈母園散髪奉仕グループ
 47年の長きにわたり、親から子の代に引き継いで、自発的に毎月1回の散髪奉仕活動を継続。散髪だけでなく、ふれあいを大切にし、奈良県高市郡高取町の壷阪寺にある養護盲老人ホーム慈母園の夕涼み会や文化祭にも参加して、常に社会に役立つ「理容集団」を目指し、活動を続けている。

 (2)小田朝茂氏 仏像画家
 自作の仏像画を80余の老人福祉施設やターミナルケアのホスピス等に数多く寄贈を続け、心を癒やし、日々の生活、特に心豊かな生活環境の形成にボランティアとして協力している。

 (3)岸桂子氏 島根ライトハウスかんなび園川柳クラブ指導者
 29年という長きにわたり、毎月、欠かすことなくボランティアとして、島根県出雲市にある養護(盲)老人ホームかんなび園の川柳クラブを指導してきた。
 また、同ホーム外からも送迎により会員を招き、定期的な地域交流にも尽力した。

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平成27年度点字指導員講習会報告
点字指導員研修委員会委員長 大澤剛
 日盲社協情報サービス部会は、8月24日から26日まで、東京・早稲田の戸山サンライズを会場に、「平成27年度点字指導員講習会」を行いました。
 今年は、「点字指導員有資格者」を対象としたフォローアップ講習会で、全国から134名の方が受講して盛況でした。
 研修内容は、次のようなものでした。
 初日の午後からは、「盲ろう者の実際」と題して、盲ろう者の現状と点字指導員として知ってほしい知識を学びました。
 また、講義2では、「日本点字委員会の活動」と題して、点字表記法改定についての現状と今後のスケジュールなどについて講義が行われました。
 2日目は、午前中に「BESXってどんな物?」「触図はこう作る」と題し、全国的に導入が進んでいる校正作業もできる点字編集システム(BES)5.5及び6.0に対応するBESX2の使用法について、また視覚障害者から見た触図の理解の仕方を学び、触図作成に欠かせない講義となりました。
 午後からは「点訳のてびきを活用した指導のポイント」と題し、3時間ほどを使い、点訳の重要なテーマとなる点字表記について、白熱した講義が行われました。特に点訳の手引きの指導者向けテキストの使用法を中心に講義が行われましたが、多くの質問が出るなど、たいへん充実した3時間となりました。
 最終日は、「点字指導技法」、「UEB導入による英語点訳の注意点」について、点字指導員としての指導法ポイントや、来年4月から導入が始まる英語点訳の新表記について講義を行いました。
 来年度は点字指導員認定講習会です。たくさんの方の受講を期待しています。

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第6回情報機器等の支援者講習会報告
情報機器等研修委員会委員長 山田智直
 日盲社協情報サービス部会は、8月6日~8日の三日間、大阪市・肥後橋の日本ライトハウス情報文化センター(情文)を会場に、標記講習会を32団体34名の参加で開催した。
 以下、講義内容と講師(敬称略)
 講義1「パソコンとタブレットを楽しむ」日本ライトハウス情文 岡田弥
 講義2「各施設の事例紹介」
 講義3「iOSの導入と基本操作」   日本ライトハウス情文 松本一寛
 講義4「視覚障害者向けiOSアプリいろいろ」 品川博之
 講義5「メディアアクセス活用術 ――iPad、iPhoneでテレビを」
パナソニック株式会社 後藤久樹
 講義6「サピエの利用方法総ざらい」 日本ライトハウス情文 松本一寛
 講義7「視覚障害疑似体験実技」  日本ライトハウス情文 岡田弥
 「情報交換会」
 iPhone、iPadは視覚障害者も使用できるということが少しずつ広まってきた。今年度はソフトバンクから多くの端末を借り、講習環境を整えることができたが、これらの端末に対する施設での取り組み方、導入の状況も様々で、引き続き次年度以降も講習の必要性があると感じた。
 今回は、視覚障害者以外の受講者に対してアイマスク、「弱視体験レンズ」を使用しての疑似体験を実施した。しかし、メールを書いて送信する、インターネットで検索するなどの課題をほとんどの受講者が達成できなかった。疑似体験は指導する上でも役立つことが多いので、今後も実施する必要性を強く感じた。
 また、参加施設の事例紹介、情報交換から、受講者の障害の多様化、高齢化などで講習が思うように進まない、マニュアルが作成できない等の問題点の指摘もあった。
 今回の受講者は会場定員いっぱいであったがコンパクトなもので、指導はやりやすかった反面、参加費のみで講習会を運営するには程遠い人数でもあった。これは次年度以降の課題として重く受け止める必要があるだろう。
 また、今年度はソフトバンクが無料で機器を提供してくれたこと、講師の交通費がほとんどかからなかったことなどで経費を抑えることができたが、今後は今年度のようなことはないと思われる。
 本講習会では最新情報機器を使用しての実技講習は欠かせないので、今後は参加費収入を増やすか、補助金を受ける努力をしなければならないだろう。

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聖明福祉協会創立60周年記念式典
理事長高橋秀治
 視覚障害福祉の重鎮・本間昭雄先生が創立された聖明福祉協会の60周年記念式典が、9月28日青梅市の聖明園で開催され、全国から200名の関係者が参加した。
 本間先生は開会の挨拶で「秋篠宮同妃両殿下をお迎えし、また九州・北海道など遠方からもたくさんの人においでいただき、式典を迎えられたことは、有り難く感謝したい。60年前に蒔いた種が多くの実を結びうれしい。これからもしっかり100年に向けた事業を展開していきたい」と、次なる飛躍への決意を述べた。
 続いて青梅市長を始め全国社会福祉協議会会長、横須賀基督教社会館会長、日本社会事業大学理事長がそれぞれの立場から本間先生の功績をたたえ、聖明福祉協会理事長として更なる活躍への期待をこめた挨拶を行った。また、来賓の一人、日盲連の竹下義樹会長は、本間先生が昭和44年に盲大学生奨学金貸与制度を作られたことに触れ、「この制度のお陰で私たちは大学を無事に終えられた」と語り、この制度のすばらしさを讃えた。
 本間先生は平成11年、板山賢治氏の後を受けて日盲社協第10代理事長に就任したが、それ以前の昭和43年に全国盲老人福祉施設連絡協議会を結成し、盲老人ホーム設立の全国展開に邁進した。従って、日盲社協の仕事は多忙に輪を掛けた。しかし平成13年には、視覚障害者の点字を広く一般に広め、また当事者も更なる点字技術の向上に務めるよう、第1回点字技能検定試験を東京と大阪で開催した。その後厚労省との話し合いにより、第5回の検定試験から合格者には準国家資格として「点字技能師」の称号が与えられることとなった。また、資金的な面でも安全運転できるよう奔走していただいた。
 日盲社協理事長は10年で勇退されたが、その間に各方面の福祉はどんどん変わった。例えば介護保険法施行、交通バリアフリー法施行、点字による複製等に点字データの公衆送信権を含む著作権法改正、点字ブロック形状のJIS規格制定、身体障害者補助犬法完全施行など多岐に及び、対応に大変だったことは推測できる。
 この60周年の式典は、次への大きなアクションのために必要な道であったのではないか。86歳になられた先生は、ゆっくりとまた、新しい一歩を踏み出された。

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本間一夫先生の生誕百年記念講演会と祝賀会に参加して
社会福祉法人視覚障害者支援総合センター理事長 高橋 實
 社会福祉法人日本点字図書館(田中徹二理事長)主催の「本間一夫生誕百年記念講演会と祝賀会」が10月7日(水)、都内グランドヒル市ヶ谷で、全国から先生の遺徳に引き付けられた関係者約150名が参加して盛会裏に行なわれました。
 講演会は15時、田中徹二理事長の「本間先生の誕生日である今日、記念講演会をこういった形で開催でき大変嬉しい。今年で創立75周年、これからも日本点字図書館を見守っていただきご支援いただきたい」という開会挨拶から始まりました。
 次いで来賓の厚生労働省障害保健福祉部企画課の道躰正成自立支援振興室長、文部科学省特別支援教育課の青木隆一特別支援教育調査官、本間先生の出身地・北海道増毛町の堀雅志町長らの祝辞に続き、元・日本点字図書館職員で静岡県立大学短期大学部の立花明彦准教授による「本間一夫と日本盲人図書館 ―― 本間ノートにみるその創設と準備、人となり」の講演が行われ、本間先生が開設した日本盲人図書館は、創設の場所を東京にこだわったり、全国の盲人を対象に無料・無保証の貸し出しをしていたことや、『点字毎日』へ広告を出していたなどの特徴があり、当時としては非常に画期的であったと述べました。
 最後に思い出を語るで、増毛町に住む元点訳者の荒谷キクさん(90歳)が「当時郵便局に勤めていたので、先生ご夫妻が貸し出す点字本をリヤカーに乗せて郵便局に来られ、窓口で関わったことや、その後先生の手ほどきで点訳者になったこと」を思い出すように話されました。
 次いで、日本点字委員会阿佐博顧問(93歳)が盲人図書館創設時のことなどを語り、「本当に長い間、親しいお友達として過ごさせてもらった。将たる風格を備えた人であった」と回顧されました。
 最後に本間先生の長男である本間一明さんが、父・本間一夫について、「生誕百年ということでいろいろな方がお話してくださり、改めて父の存在の大きさを感じる。父が残した日本点字図書館を皆様の力でますます発展させていただくことを願っている」と語り、記念講演会は終了しました。
 祝賀会では、本間先生の実家であった増毛町の國(くに)稀(まれ)酒造(株)から届けられた日本酒「國稀」がふるまわれ、参加者の思い出とともに盛り上がり、幕を閉じました。

  私の思い出
 私の故郷は、本間先生の故郷・増毛町からあまり遠くない妹背牛町で、戦後間もなくまで電気もない田舎でしたから、先生を知ったのは1945年夏ごろ、増毛に点字図書館ができたというので、読者になってからのことです。
 旭川盲唖学校に1年遅れで入学した私は、5年後中等部に進み、鍼灸按摩の勉強に入りました。13、4歳で医学や実技を習うには難しかったのだと思いますが、「盲人イコール鍼灸按摩を押しつけるのはおかしい。盲人も職業選択の自由がある」と父・先生・仲間に訴えても聞いてくれず、1945年夏から不登校になりました。
 在学中は松本盲学校などから出ていた本を図書室で読んでいましたが、それができなくなり、点字図書館の読者になったのです。ところが、『暖流』か『若草物語』を返送した折、図書館に届かないということで、図書館宛にお詫びの手紙を書きました。
 すると「図書館の本は全国に1冊しかなく、それも奉仕者が長期間かかって作られているのだから注意してください。本間」と用紙を半分に切って37マス点字器で書かれた手紙をもらいました。
 その後、岩手盲学校で私のジャーナリストという目標が決まる過程で、先生が立派な知名人だと聞かされました。
 はじめてお目にかかったのは、進学で上京する1954年の半年前、図書館にお訪ねした時です。
 それから学生時代・仲人・点毎への採用膝詰め交渉などでお世話になりました。
 私たちが作った文月会では、先生に1988年まで初代会長をしていただき、70年代の名古屋総会の折は「本間と高橋は思想性も政治姿勢もない」と会員3名に殴り込まれ、乱闘騒ぎ一歩手前になりました。
 しかし、1978年6月16日、本間会長名で提出した「視覚障害者の雇用促進を国に求める6項目請願」が衆参両院本会議で全会派一致で採択されました。この種の国会採択は後にも先にも例がなく、これを機に行政などの姿勢が一気に前向きになりました。
 もうひとつ文月会が大躍進できたのは、1979年10月から視覚障害者支援総合センターができるまでの8年間、事務所を日点内においてくださり、最初のころは先生の秘書が事務をやってくれました。これらのことが、すべて今日につながっていることです。

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ネパール地震被災者支援報告会
『日盲社協通信』編集部
 9月1~3日、東京・新宿の京王プラザホテルで開催された第3回アジア太平洋CBR会議に参加するため来日したネパール盲人福祉協会(NAWB)クマール・タパ会長を迎え、9月4日午後、ネパール地震被災者支援報告会を東京ヘレン・ケラー協会ホールにて八王子盲学校小島純子教諭のネパール語通訳で開催しました。
 以下は、タパ会長の報告(要旨)である。
 今年の4月25日の正午前、当日は休日で、私は自宅で家族と一緒に過ごしていると、いきなり大きな地震が起こり、みんなで屋外に避難しました。私の家の近くにたくさんの古い家屋があり、そういう家々は全壊して6名が亡くなり、私たち全盲夫婦と二人の子供は田植え前の田んぼに避難し、10日間戸外で生活しました。
 地震があった日は電話が通じず、翌日、NAWBの全役職員に電話すると、自宅が全壊した人も、家族を含めて人的被害がなかったことは不幸中の幸いでした。
 ネパールの地震があって3日後に我々は、カトマンズに隣接するラリトプール郡で、視覚障害者の被災状況を調査し、29名にテントを配りました。
 そしてNAWBは視覚障害者の当事者団体であるネパール盲人協会(NAB)に呼びかけて、「災害救援対策調整委員会」を組織し、視覚障害被災者の支援を共同で行うことに合意しました。私が同委員会の委員長になり、皆さんがくださった寄付金で支援物資を11の郡に配りました。
 NAWBが管理する視覚障害児用寄宿舎のうち7棟が今回の地震で被害を受け、11校の校舎も被害を受けました。そこで、制服をはじめ、点字教科書や点字器、白杖などの一式を190名の生徒に配り、4校にはトタン屋根の仮教室を作りました。
 家が倒壊した68名の視覚障害者に対しては、8枚1組のトタン板を支給しました。
 被災地から安全な実家に戻ろうとした視覚障害者には交通費を支給し、30名の視覚障害者に1か月分の食料を配りました。知的障害者のためのトタン屋根の教室を2つ作り、他の障害者のために8枚1組のトタン板を15組提供しました。
 9月4日(金)の早朝、日盲委を表敬訪問して、竹下義樹理事長と会談し、「覚書」を交換して、日盲委から150万円の支援をしてくださることになりました。
 東京ヘレン・ケラー協会からはこれまでに130万円送金していただき、本日また20数万円の目録を受け取りました。
 今後ともネパールの視覚障害者のためにご支援くださるよう、重ねてお願い申し上げます。ありがとうございました。

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杉山和一資料館ついに着工 ―― 建設へ苦渋の決断 ――
『日盲社協通信』編集部
 8月8日(土)10時より杉山検校遺徳顕彰会(和久田哲司理事長)は、東京都墨田区の江島杉山神社において、関係者30名を集めて「杉山和一資料館」の地鎮祭を行った。
 江戸時代に活躍した全盲の鍼医杉山検校和一(1610~1694)は、2010年に生誕400年を迎えた。そこで、これを記念して杉山和一生誕400年記念事業実行委員会が組織され、(1)杉山検校に関係する400年にわたる古文書や文献、東京都史跡「惣録屋敷(現・江島杉山神社)」の貴重な歴史的資料などの文化財を保存し一般公開する。(2)日本の伝統鍼灸按摩に関する研究と後継者の育成に努め、学術興隆を図る。(3)合わせて地元の「公民館」として福祉の町づくりにも貢献する。
 以上を目的に、三療業界各団体・学術団体、日盲連、都盲協、日盲社協、理教連、墨田区の地元2町内会が発起人となり、神社本殿の左隣に、鉄骨コンクリート2階建延べ床面積60坪の杉山和一資料館建設が計画された。事務所、多目的室、資料展示室からなり、臨床実習や講演・セミナーもできる施設だ。
 ところが募金活動が起動に乗りかかった矢先に、東日本大震災が勃発して、1年半に及ぶ募金活動の自粛を余儀なくされ、建設計画は大幅に遅れた。しかも震災復興事業に加え、国内経済のデフレ脱却を目指す「アベノミクス」が始まって建築費が高騰。さらに2014年4月1日の消費税値上げが追い打ちをかけ、神社本殿の景観を損なわず、耐火・耐震構造にする必要から安普請にはできないので、当初坪単価80万円で計画していたものが100万円となった。
 消費税を別にしても更地にするための解体工事費が285万円、建物工事費が5,550万円、別途、展示ケースや室内設備に初年度だけでも1,000万円かかる。一方、募金は今のところ4,000万円弱で、これに日本宝くじ協会から1,600万円の助成金を受ける予定だが、このままでは初年度1,700万円ほどの赤字となる。
 だが今後、東京オリンピック・パラリンピックによる建設ラッシュ、それに消費税が2017年に10%へ引き上げられる予定なので、建設を先送りすればするほど建設費は高騰する。そこで、見切り発車だが今年度建設という苦渋の決断をした。
 資料館の工事は、8月中旬より基礎工事を始め、10月初旬に棟上げ式、来年2月に完成し、3月に竣工式が行われる予定。

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<新会員施設紹介>
一般財団法人 全国盲導犬協会
 常磐線の勝田駅から線路に沿って徒歩30分。大きなショッピングモールの向かいに、かまぼこ型の屋根が特徴の、こぢんまりとした平屋の建物が立っています。ここが一般財団法人全国盲導犬協会の訓練施設(通称ローリーハウス)です。
 当協会は平成24年11月に茨城県ひたちなか市で設立、平成26年3月に国家公安委員会より「盲導犬を訓練する法人」としての指定を受け、日本で11番目の盲導犬訓練施設となりました。
 茨城県を活動の中心としながらも、要請があれば全国各地に駆け付けたい、そんな思いから「全国盲導犬協会」と名前を付けていますが、設備や陣容はとても小さな協会です。
 設備については、10頭程度を収容可能な犬舎とドッグラン、歩行指導用の居室が3室、共同のトイレとシャワー、事務室と食堂を有しています。
 陣容については、盲導犬の育成一筋に40年余り励んできた中野薫歩行指導員兼施設長を筆頭に、次世代を担う2名の若い職員が育成業務に当たり、これを役員(理事、評議員、監事)と事務系職員が側面からサポートしています。
 さらに必要に応じて非常勤の歩行指導員、嘱託の獣医師、医師、食品管理者が業務のバックアップをおこないます。
 当協会の業務は、視覚障害者の歩行の問題を解決するために盲導犬を育成し、使用者に歩行指導をおこなうことです。「歩く」ことは人間の最も基本的な動作のひとつであり、この基本的な動作の安全を確保することこそ社会参加の機会の拡大、ひいては生活における更なる自立の促進に繋がると信じています。この目的のため、現代の車社会のなかで安全な歩行ができるよう、完成度の高い盲導犬の育成と歩行指導を目指しています。
 平成27年5月には当協会の盲導犬第1号を社会に送り出すことができました。第2号、第3号が後に続くよう、役員・職員・ボランティア一丸となって努力して参ります。
 私どもの事業は社会の皆々様、関係機関の皆々様のご理解とご協力無くしては成り立ちません。どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。

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<新会員施設紹介>
株式会社ブライユ

代表取締役社長 北島勇
東京都豊島区巣鴨2-11-4 第三高橋ビル
TEL:03-5974-3751
FAX:03-5974-3767
E-mail:braille@buraiyu.co.jp
http://www.buraiyu.co.jp/
<主な製品>
◆施設やトイレ等の触知案内板、
◆手摺点字案内標示点字運賃表
◆エレベーターの階数標示
◆音声誘導案内
◆段差シールなど

 本年度5月に用具部会に加盟させていただきました。
 「おばあちゃんの原宿」と呼ばれる巣鴨の、とげぬき地蔵尊の名で親しまれているる高岩寺。そこから大通りを挟んですぐの場所に株式会社ブライユはあります。
 弊社は2002年(平成14年)に創立し、今年でまだ13年目ではありますが、「視覚障害は情報障害である」ということから、明確で確実な点字による情報提供を目的に視覚障害者誘導システム開発・制作・販売を行っております。
 鉄道関連の企業を主要な取引先とし、行政関係や一般の企業まで、幅広くお手伝いをさせていただいています。
 基本的な指針としては、点字案内が壊れない事を第一に考えていて、金属製の製品を推奨していますが、ご予算に応じて、UV印刷の製品も数多く製作させていただいています。
 また弊社ではご依頼をいただいた物件に対して、打ち合わせ後に原稿の提案もさせていただいています。
 そしてお付き合いのある視覚障害者団体の方に点字校正をお願いして、点字の誤字のない製作物を心がけています。
 また最近ではネットからのお問い合わせにも対応させていただいています。
 視覚障害者の方が少しでも分かりやすいと感じていただけるような製品を作れるように、日々試行錯誤をしていきたいと思います。

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日盲社協事務局だより
新規入会施設
<自立支援施設部会>
◆一般財団法人全国盲導犬協会
代表者 斉藤つぎ
〒312-0052
茨城県ひたちなか市東石川堂端3610-10
TEL:029-275-3122 FAX:029-275-3122
E-mail:secretariat@cgdo.or.jp
平成27年5月入会

<盲人用具部会>
◆株式会社ブライユ
代表取締役 北島勇
〒170-0002
東京都豊島区巣鴨2-11-4第三高橋ビル6F
TEL:03-5974-3751 FAX:03-5974-3767
E-mail:braille@buraiyu.co.jp
平成27年5月入会

<生活施設部会>
◆社会福祉法人日本失明者協会
熊谷ライトハウスリフレッシュセンター
理事長・施設長 茂木幹央
〒360-0001埼玉県熊谷市上中条727-2
TEL:048-599-2111 FAX:048-599-1124
E-mail:kumalhr2111@yahoo.co.jp
平成27年4月入会

  退会施設
<生活施設部会>
◆盲養護老人ホーム 三国寮
(平成27年4月退会)

<盲人用具部会>
◆(有)長野視障機器(平成27年4月退会)
◆名古屋盲人情報文化センター事業部用具販売(平成27年4月退会)

  施設長変更(敬称略)
<点字出版部会>
◆石川県視覚障害者情報文化センター
新施設長(法人理事長兼務)米島芳文
(平成27年4月~)
◆点字民報社 新施設長 阿部正文
(平成27年1月~)

<情報サービス部会>
◆秋田県点字図書館 新館長 佐々木薫
(平成27年4月~)
◆京都ライトハウス情報ステーション
新施設長 五十嵐幸夫(平成27年4月~)
◆日本点字図書館 新館長 杉山雅章
(平成27年4月~)
◆島根ライトハウス ライトハウスライブラリー 新館長 荒木聡(平成27年4月~)

<自立支援施設部会>
◆雑草福祉会 雑草授産センター
新施設長 宮寺照江(平成27年4月~)
 ※米山浅子 前施設長は理事長に就任
◆国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局 神戸視力障害センター
新所長 村上洋二
◆国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局 函館視力障害センター
新所長 堤裕俊

<盲人用具部会>
◆ケージーエス株式会社
新代表取締役 久保田豊

  施設名称・住所変更・電話番号変更

<点字出版部会>
◆視覚障害者支援総合センター
(平成27年8月17日~)
新住所〒167-0034 杉並区桃井4-4-3
スカイコート西荻窪第2
 ※住所以外の変更はありません。
<盲人用具部会>
◆池野通建株式会社ソリューション事業部
新名称:株式会社エクシオテックソリューション事業本部(平成27年7月~)
新住所:〒143-0006大田区平和島4-1-23
東京総合エンジニアリングセンター5F
新TEL:03-6404-2610
新FAX:03-6404-3209
新E-mail:fukushi@exeo-tech.co.jp

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編集後記

  点字民報社からの「お詫び」

●前号の『日盲社協通信』(通巻70号)の点訳・製版、点字印刷は点字民報社で担当させていただきましたが、読者より
 ①点字印刷の不備により、一部の冊子に触読が困難なページがあった。
 ②点字表記に多数の誤りがあった。
 とのご指摘がありました。この件、伏してお詫び申し上げます。
 今後は、検品体制の強化と点訳技術の向上を図り、正確な点字印刷物をお届けするため精進してまいります。

  編集長より
 本誌17ページの記事に関連して、日盲委は10月5日にネパール盲人福祉協会(NAWB)とネパール盲人協会(NAB)で組織した「災害救援対策調整委員会」宛に、150万円のネパール地震救援金を送金しました。
 これには、日盲社協傘下施設による多額の浄財が含まれております。
 また、東京ヘレン・ケラー協会は、NAWBに対して3度目のネパール地震救援金25万3,000円を10月21日に送金しました。これにより同協会がネパールに送金した救援金の合計は、155万3,000円となりました。

 次号の『日盲社協通信』は平成28年4月に発行する予定です。(福山博)

  『日盲社協通信』WEB版リリース
  『日盲社協通信』は、日盲社協のホームページ(http://www.ncawb.org/)にアクセスして、全文を読むことができますので、ご高覧ください。

  情報提供のお願い
 本誌に対する要望・苦情・意見・感想等は、日盲社協広報委員長福山博宛、Eメール、郵便等でお送りください。

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日盲社協レッツゴー事業所
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 初秋の高尾山へ出かけました。
ガイドヘルパーさんと「山のガイドさん」(ボランティア)と共に、木の根や岩の多い山道を頑張って登り、下りは登り以上に足元に注意しながら歩きました。爽やかな緑と空気の中を、小鳥の声に元気づけられながらの山道は、疲れたけれど楽しかったです。頂上で食べたおにぎりと、山の会の方々に用意していただいたトン汁は格別でした。お世話になりありがとうございました。また来年も楽しみです。(利用者様の声)

 浅草演芸ホールは、都内に4軒ある落語の定席の1つで、落語を中心に漫才・手品などで笑わせます。
増築前の浅草フランス座は、萩本欽一・ビートたけしなどを生み出したお笑いの殿堂で有名でした。正月は落語協会のスター落語家が勢ぞろいするため、立錐の余地もないほどごった返しています。

日盲社協レッツゴー事業所
TEL:03-6240-1714
http://www.lets-go.or.jp

●本誌は、全国労働者共済生活協同組合連合会の助成により作成したものです

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